News Letter 

シニアネット長崎 Senior Net NAGASAKI        

2003.10.5発行


 平成15年9月6日広島市において『シニアネットフォーラム 21in広島』が開催され、本会を代表して正会員の本田亘宏さんが 出席されました。

以下は本田さんの報告の抜粋です。このように、 本会は他のシニアネット団体との交流行事にも積極的に参加しています。


● 「シニアネットフォーラム21 in広島」に参加して(報告)

日 時 平成15年9月6日(土)13:00〜18:00 懇親会
           7日(日)10:00〜16:00
会 場 広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町)
主 催 財団法人ニューメディア開発協会
協 力 NPO法人シニアネットひろしま他
参加者 1日目 144名 2日目77名(会議のみ)

概要
 会議は大別して1日目のセレモニー・基調講演・パネルディスカッション、2日目のワークショップと2日間を通して一般市民向けパソコン教室が並行して開催されました。

[セレモニー] 主催者挨拶(理事長)、来賓(中国経済産業局産業部情報政策課長)、広島市長(代)
 (内容省略)

[基調講演]
T 「高齢者の自立と社会参加」 浦 光博(広島大学総合科学部教授)
U 「シニアを取巻くこれからのIT環境」  山口 雅明(ドコモ モバイルマルチメディア推進部 専任部長)

  携帯電話の会社ですからPR色の強い内容となっていました。ビデオ紹介では「ユビキタス社会」でのIT機器の将来像が印象的に紹介されていた。


[パネルディスカッション][ワークショップ] この2つはパネリストとワークショップの講師とダブリますので合わせて感想を述べます。


◎ シニアネットの組織・活動内容は、一つはシニア世代の生き甲斐づくりと社会貢献を目指すもの(ボランティア指向)、もう一つはシニアの経験・能力を活かしてのコミュニティ・ビジネス(ビジネス指向)に大別出来るでしょう。


◎ ビジネス指向では、度々マスメディアで紹介された「NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹」でしょう。代表の堀池喜一郎さん(62歳)は慶応OBで日立を定年前に退職して法人を設立し、三鷹市と連携して地域密着型のコミュニティ・ビジネスを推進している。年商5200万円で営利法人に近いようです。三鷹市が情報化に積極的に取り組んでいること、日経パソコンが実施した「e都市ランキング 2003」で全国一位と土壌に恵まれている。(長崎市は284位、大村市381位)それにシニアの人材が豊富なことが成長の源になっているように感じた。事業は、やりたい人が集まり「この指とまれ方式」を取り入れている。


◎ ボランティア指向の中でも行政と連携して積極的に地域社会に貢献しているネット、例えばNPO法人鎌倉シチズンネット(世代間交流を進めるためシニアを名乗っていない)は、シニアの知恵と経験を活かして市のホームページの観光特に史跡めぐりのコーナーを任せられている。
九州からは、熊本シニアネットが参加、750名の大所帯でNPOへの取り組みは当面考えていない、事務局をバイパス沿いの電気店(クマデン)へ移転した、年会費は昨年から徴収している、約半数は未納者である。意思の疎通はMLを活用している。
メールでの発言回数の少ない会員のためのノンビリコースを設けている。
中核施設が無いため各地に支部(サロンと称している)を設置している。(数は失念)  
シニアネットを楽しんでいる人、柳原正年さん(富山社会人大楽塾代表)は、講演中皿回しをやったり1年前まで富山のシティFMのパーソナリティを勤めるなど話術に長けていた、エコマネー「夢たまご」を提唱している。会員もシニアに限定せず異世代交流に取り組んでいる。


◎ その他、吉田敦也さん(徳島大学大楽開放実践センター教授)は二日間に亘りコーディネターを努め、会議を大いに盛り上げられた。実践的で説得力に富んだ発言が印象的であった。


◎ 会場は、袋町小学校の敷地内にあり地下は駐車場・駐輪場が設けられている。市内中心部の人口減少で市民交流プラザを併設する羨ましい施設であった。市民交流プラザ(5F)のパソコン教室は工夫が施されていた、一つはパソコンの配置をアイランド型(学校形式では無く、4台のパソコンを島型に配置)に配置し講師は二人一組で一人は説明に専念、もう一人はパソコン操作を行う。サポーターは当ネットと同じやり方を採っている。講師・サポーター共揃いのTシャツを着用していた。
※ パソコン教室と会議(6F)は同時進行のため実際の風景は見ておりません。
 講座は、パソコン楽集会と称し基礎編、ワード編、応用編の三つで1講座8千円(8日間)を市民交流プラザとシニアネットひろしまの共催で実施されている。


◎ ホスト役のシニアネットひろしまについて
  全員揃いのTシャツを着用して会議運営に献身的な裏方を努められる姿には感心しました。シニア情報生活アドバイザー制度の活動を積極的に推進していて、現在88名の有資格者を有している。


◎ 懇親会の席上で主催者側関係者から九州におけるシニア情報生活アドバイザー制度への理解度が低いので、是非長崎地区でも取り組んで欲しい旨の要請が寄せられました。

平成15年9月20日
本田亘宏

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