2006年2月4日(土)、シニアネット長崎正会員でファイナンシャルプランナの「鈴木 強一さん」 に「賢い老後」と題しての講演をしていただきました。
シニアネットの皆さんの関心の高い話題であったため参加者は53名と研修会としては 過去最多となりました。
概略はつぎの様な事でした。
老後の心配はやはり金銭的な備えと病気に対する不安が多いとのことでありました。
1老後のために必要な生活資金はモデルケース(夫 60 歳、妻 57 歳で収入は年金のみ)の場合 かなり不足するため不足分を補うため には
(1) 収入の増加・・・再就職等
(2) 支出の縮減・・・保険の見直し(生命保険、医療保険等)、住宅ローンの繰り上げ返済
(3) 資産の運用・・・年率5%で運用出来れば約半額準備すれば良い
運用はリスクとリターンを考慮して分散投資(株、債券、外貨等)
2病気等への備え
生命保険・・・夫婦2人になると死亡保障は大きくなくても良くなる。 (死亡保障金の減額等)
医療保険・・・高額療養費制度の活用(月約8万円以上は返還される)
3公的介護保険制度
要介護認定(自立、要支援、要介護 (1 〜 5) )が必要
要介護等の原因は
脳血管疾病
老衰
骨折等 等が多い。
4相続対策
相続に伴う各種手続きが必要となる。
その他節税対策、納税資金対策、争族対策が必要(相続税が掛かるのは約5%の人)
5その他
老いを楽しむ3箇条
趣味(一人で楽しむだけでなく他人との縁を大切にする)
ストレスとうまく付き合う(一怒一老、一笑一若)
数病息災
<質問>「特別養護老人ホームの所要経費」について
<回答>
特別養護老人ホームは、要介護度によってサービス内容が異なり、また
施設等によっても若干経費が異なりますが、一般的には概ね次の通りと
お考えいただければよろしいかと思います。
要介護4の高齢者の方の場合
入所経費(月額) 約33万円
自己負担 約 5万円(うち食費約2.3万円)
保険給付分 約28万円
(参考)
在宅でサービスを受ける場合
所要経費 約24万円
自己負担 約10万円(食費約3万円、住居費5万円、その他2万円)
保険給付分 約14万円
※平成17年10月から制度改正で施設利用の場合光熱費等が、介護給付
の対象から外され、本人負担となっていますので、詳しくは市役所か関係の機
関でお調べされることをお勧めします。
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