旅サロン・デジカメサロン合同
第1回美術展鑑賞とグルメのツアー
「さるく会」に続く新しい企画として、2月20日(火)旅サロン・デジカメサロン合同の『第1回美術展鑑賞とグルメのツアー』が 行われました。
この企画は長崎県美術館で開催中の常設・企画美術展の鑑賞と市内人気食事処での昼食会をペアーにしたもので、今回は「山本森之助展」と「ベルギー王室美術館展」に森之助の生家である老舗料亭「一力」での昼食会を組み合わせました。
間違えて歴史博物館に行き慌ててタクシーで駆けつけた方もいましたが、10時30分予定通り常設の「山本森之助展」からスタート。
山本森之助は明治10(1877)年、長崎市の老舗料亭「一力」の長男として生まれた洋画家で、
日本画を思わせるような落ち着いた画風と精緻で的確な写実の技法とを併せ持つ優れた風景画を生み出しています。
ガイド役の森園学芸員の興味深い数々の裏話に引き込まれ、あっという間に予定の30分が過ぎてしまいました。
次は油彩画の発祥の地と言われている「ベルギー王室美術館展」。
「イカロスの墜落」の絵では、ガイド役の遠山学芸員の面白い解説に参加者一同感嘆の相槌。
時間が足りず最後は駆け足での鑑賞でした。
11時52分、美術館前から「らんらんバス」に乗って鍛冶屋町バス停で下車、徒歩にて料亭「一力」へ移動しました。
料亭「一力」は、
文化10年(西暦1813年)、長崎に通商を求め黒船が来航した頃、 大村藩士山本保助が長崎で唐の毛皮商・陳健の屋敷を買い取り、 料亭「一力」を開業した老舗の料亭で、
維新への立役者として著名な高杉晋作や伊藤博文 また日本最初のカンパニーとされる亀山社中を創った坂本竜馬などが議論を交わした場所としても有名です。
女性に人気の「姫重しっぽく」を味わいながら歓談し、次回は4月に開催することを決め、午後2時頃解散しました。
今回の企画は会員の楳崎良子さんの発案で、長崎県美術館の泉田佳代さんのご協力を得て実現したものです。 有難うございました。
また、各美術展の解説を担当して頂きました森園さん・遠山さんに心よりお礼を申し上げます。
なお、今回の参加者は23名でした。